ジャンボーグA(4)~ジャン ファイト! [ジャンボーグA・ドラマ1]
地球の平和を守るため
遠い星から贈り物 ジャンボーグA
叫べ ナオキ ジャンファイト!
ヒーロー登場 ジャンボーグA ♬
第4話『危うし!ジャンボーグA』を取り上げます。
脚本;田口成光
特殊技術;高野宏一
音楽;菊池俊輔
監督;東條昭平
怪獣デザイン;米谷佳晃
◆PATチームの宇宙研究所で開発を進めていたスーパーロケットが遂に完成、その破壊力の実験をするために、アンドロメダ第4星に向けて打ち上げることが決まった。スーパーロケットの心臓部であるコントロール装置が、今日工場から密かに運びだされる。
ルートや搬送時刻、運搬者については、一切秘密にされ、PATにも知らされていない。PATの使命は、コンロトール装置を無事に運び終わるまで、緊急体制でいることであった。大利根航空の伴野社長は、PATのロケット基地まで搬送する仕事をナオキに任せた。
『なんでも、地球を守るために必要なものだそうだ。12時必着、時間厳守だ』
『そんな大切なモノを、なんで大利根航空なんかに頼むんでしょうね?』
ナオキは皮肉を言いながらも、ジャンセスナで離陸していった。
その頃、PATの宇宙航空研究所では、スーパーロケットの打ち上げを午後2時に控え、所長の三津田が研究員たちを集めて説明をしている。
『12時にコントロール装置が着く。爆発部をコントロール装置と共に取り付けて、2時に打ち上げを行う』
今日実験場に立ち入ったものは、どんな理由があろうと、誰であろうと、発射が無事完了するまでは外へ出ることを許さないと三津田はいう。実験の秘密を守るためだ。アンチゴーネはこの秘密実験を妨害するため、ジャイアントロボットを差し向けてきた。
全身が銀色に光り赤い眼でにらむこの巨大なロボットは、ガキン・ガキンと動くたびに凄い音をさせながらロケット発射台へと近づいてくる。ロケット基地には発射台を守るためにいくつかの防衛網が配備されているが、電磁網も地雷もこのロボットには通じなかった。
PATのファイティングスターとジェットコンドルが緊急発進して、ロケット基地へ向かって飛んでいく。ロケット基地への届け物を持って飛んでいるジャンセスナの真上を飛んで行く2機。事件があったことを感じたナオキは、無線で岸隊長へ問い合わせをすると、
『ロケット基地が今、宇宙人に襲われているんだ』
岸隊長はナオキとの会話内容から、ナオキがコントロール装置の運搬者であることを知る。ファイティングスター、ジェットコンドルが攻撃を開始してからすぐに、ジェットコンドルはロボットの左手に捕まってしまう。
援護射撃してジェットコンドルを助けようとするが、ファイティングスターも撃破されてしまう。遅れてやって来たナオキは、腕時計がエメラルド色に光るのを見て、セスナをジャンボーグAに変化させた。
『ジャン・ファイト!』
ジェットコンドルは、まだロボットの左手に捕まれたままだ。ジャンAは後ろからロボットの左手を抱えながら何度もチョップして、ジェットコンドルを離させることに成功する。
ロボットは、ヤリのように尖った右手の先を開いてロケット弾攻撃をしてくるが、ジャンAはバック転でこれを避けると、ハンディング・フラッシャーでその右手を攻撃して破壊した。攻撃を止めたロボットは、その場で高速回転して地中に潜って消えて行った。
ロケット基地の三津田所長は、感心しながら岸隊長に訊ねた。
『君、あれが人間の味方の宇宙サイボーグか!』
三津田所長は、12時10分に着いたナオキに10分も遅刻したことをなじる。怪獣とジャンボーグが戦っていたから着陸できなかったと理由を説明するナオキに、着陸しようとすればジャンボーグが守ってくれるはずだと、自分勝手な解釈をする三津田所長。
三津田の奥さんが大声でわめきながら、向こうからやってくる。まだ5歳位の小さな息子の京介が、怪獣の壊したビルのガレキの下敷きになり、大怪我をしたのだ。急いでジャンセスナで子供を病院へ運ぼうとするナオキに、三津田はそれを拒む。
実験の秘密を守るために、ロケット発射が無事に終わるまではどんな理由があっても外へ出すことはできないと決めたからだ。この実験ロケットが示す破壊力の結果如何で、今後の地球の軍制(宇宙人・怪獣対策の在り方)が決まるからだという三津田。
ナオキは、縛られて部屋に監禁されてしまう。ナオキを見張っている野村せつ子隊員に、ナオキはいう。
『あの子が死んだらどうするんだ!』
『人間が超兵器を造れば、宇宙人はもっと強力な武器を考える。どこまで行っても終わりの無い愚かな戦いになってしまうんだ』
それにこの宇宙には、地球人の事を真剣に考えてくれる友達の星があるかもしれない。アンドロメダ第4星がもしそういう星だったら、PATはどう責任をとるんだと、せつ子隊員に問いかけるナオキ。何も言えないせつ子隊員。
ジャイアントロボットが、スーパーロケットを壊すために再び攻めてきた。攻撃のドサクサに紛れて、京介君をセスナで病院へ運ぼうとするナオキ。ナオキの話に同意したせつ子隊員は、ナオキのロープを急ぎ解く。
「あんな薄情な男はこの子の父親なんかじゃない、死んでしまえばいい」と思いながら、京介を病院へ運ぼうとセスナを離陸させたナオキ。
だが、となりの席で京介が「パパ、パパ」と呼ぶ声を聞いたとき、ナオキは機首を返すとセスナをジャンボーグAに変化させ、怪獣に立ち向かうのだった。
ハンディング・フラッシャーとビーム・エメラルド光線を使って、ジャンボーグAはロボットをみごとに破壊する。
スーパーロケットは発射台から崩れ落ち、この実験にすべてを賭けてきた三津田は絶望してしまう。だが息子の京介は元気になり、ジャンボーグAに乗った夢を見たと言って、はしゃいでいた。
せつ子隊員は、今度の事件で大事な勉強をしたと、すこし笑みを浮かべながらナオキに言った。
『人の命は地球よりも重いんだってこと・・・』
それは、京介の怪我をめぐってナオキと三津田が大ゲンカした時、ナオキが思わず発した言葉だった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
どこかで見たような内容である。そう、セブンの「超兵器R1号」だ。ナオキのセリフは、ダンのそれとまったく同じだ。地球人の事を真剣に考えてくれる星というのは、エメラルド星人のことを指しているのだろう。人間に善人と悪人がいるように、宇宙人にもきっと善と悪の2種類がいるはずだ。
野村せつ子隊員役の加瀬麗子さんの魅力に、ハマッてしまいました。
スポンサーリンク
遠い星から贈り物 ジャンボーグA
叫べ ナオキ ジャンファイト!
ヒーロー登場 ジャンボーグA ♬
第4話『危うし!ジャンボーグA』を取り上げます。
脚本;田口成光
特殊技術;高野宏一
音楽;菊池俊輔
監督;東條昭平
怪獣デザイン;米谷佳晃
◆PATチームの宇宙研究所で開発を進めていたスーパーロケットが遂に完成、その破壊力の実験をするために、アンドロメダ第4星に向けて打ち上げることが決まった。スーパーロケットの心臓部であるコントロール装置が、今日工場から密かに運びだされる。
ルートや搬送時刻、運搬者については、一切秘密にされ、PATにも知らされていない。PATの使命は、コンロトール装置を無事に運び終わるまで、緊急体制でいることであった。大利根航空の伴野社長は、PATのロケット基地まで搬送する仕事をナオキに任せた。
『なんでも、地球を守るために必要なものだそうだ。12時必着、時間厳守だ』
『そんな大切なモノを、なんで大利根航空なんかに頼むんでしょうね?』
ナオキは皮肉を言いながらも、ジャンセスナで離陸していった。
その頃、PATの宇宙航空研究所では、スーパーロケットの打ち上げを午後2時に控え、所長の三津田が研究員たちを集めて説明をしている。
『12時にコントロール装置が着く。爆発部をコントロール装置と共に取り付けて、2時に打ち上げを行う』
今日実験場に立ち入ったものは、どんな理由があろうと、誰であろうと、発射が無事完了するまでは外へ出ることを許さないと三津田はいう。実験の秘密を守るためだ。アンチゴーネはこの秘密実験を妨害するため、ジャイアントロボットを差し向けてきた。
全身が銀色に光り赤い眼でにらむこの巨大なロボットは、ガキン・ガキンと動くたびに凄い音をさせながらロケット発射台へと近づいてくる。ロケット基地には発射台を守るためにいくつかの防衛網が配備されているが、電磁網も地雷もこのロボットには通じなかった。
PATのファイティングスターとジェットコンドルが緊急発進して、ロケット基地へ向かって飛んでいく。ロケット基地への届け物を持って飛んでいるジャンセスナの真上を飛んで行く2機。事件があったことを感じたナオキは、無線で岸隊長へ問い合わせをすると、
『ロケット基地が今、宇宙人に襲われているんだ』
岸隊長はナオキとの会話内容から、ナオキがコントロール装置の運搬者であることを知る。ファイティングスター、ジェットコンドルが攻撃を開始してからすぐに、ジェットコンドルはロボットの左手に捕まってしまう。
援護射撃してジェットコンドルを助けようとするが、ファイティングスターも撃破されてしまう。遅れてやって来たナオキは、腕時計がエメラルド色に光るのを見て、セスナをジャンボーグAに変化させた。
『ジャン・ファイト!』
ジェットコンドルは、まだロボットの左手に捕まれたままだ。ジャンAは後ろからロボットの左手を抱えながら何度もチョップして、ジェットコンドルを離させることに成功する。
ロボットは、ヤリのように尖った右手の先を開いてロケット弾攻撃をしてくるが、ジャンAはバック転でこれを避けると、ハンディング・フラッシャーでその右手を攻撃して破壊した。攻撃を止めたロボットは、その場で高速回転して地中に潜って消えて行った。
ロケット基地の三津田所長は、感心しながら岸隊長に訊ねた。
『君、あれが人間の味方の宇宙サイボーグか!』
三津田所長は、12時10分に着いたナオキに10分も遅刻したことをなじる。怪獣とジャンボーグが戦っていたから着陸できなかったと理由を説明するナオキに、着陸しようとすればジャンボーグが守ってくれるはずだと、自分勝手な解釈をする三津田所長。
三津田の奥さんが大声でわめきながら、向こうからやってくる。まだ5歳位の小さな息子の京介が、怪獣の壊したビルのガレキの下敷きになり、大怪我をしたのだ。急いでジャンセスナで子供を病院へ運ぼうとするナオキに、三津田はそれを拒む。
実験の秘密を守るために、ロケット発射が無事に終わるまではどんな理由があっても外へ出すことはできないと決めたからだ。この実験ロケットが示す破壊力の結果如何で、今後の地球の軍制(宇宙人・怪獣対策の在り方)が決まるからだという三津田。
ナオキは、縛られて部屋に監禁されてしまう。ナオキを見張っている野村せつ子隊員に、ナオキはいう。
『あの子が死んだらどうするんだ!』
『人間が超兵器を造れば、宇宙人はもっと強力な武器を考える。どこまで行っても終わりの無い愚かな戦いになってしまうんだ』
それにこの宇宙には、地球人の事を真剣に考えてくれる友達の星があるかもしれない。アンドロメダ第4星がもしそういう星だったら、PATはどう責任をとるんだと、せつ子隊員に問いかけるナオキ。何も言えないせつ子隊員。
ジャイアントロボットが、スーパーロケットを壊すために再び攻めてきた。攻撃のドサクサに紛れて、京介君をセスナで病院へ運ぼうとするナオキ。ナオキの話に同意したせつ子隊員は、ナオキのロープを急ぎ解く。
「あんな薄情な男はこの子の父親なんかじゃない、死んでしまえばいい」と思いながら、京介を病院へ運ぼうとセスナを離陸させたナオキ。
だが、となりの席で京介が「パパ、パパ」と呼ぶ声を聞いたとき、ナオキは機首を返すとセスナをジャンボーグAに変化させ、怪獣に立ち向かうのだった。
ハンディング・フラッシャーとビーム・エメラルド光線を使って、ジャンボーグAはロボットをみごとに破壊する。
スーパーロケットは発射台から崩れ落ち、この実験にすべてを賭けてきた三津田は絶望してしまう。だが息子の京介は元気になり、ジャンボーグAに乗った夢を見たと言って、はしゃいでいた。
せつ子隊員は、今度の事件で大事な勉強をしたと、すこし笑みを浮かべながらナオキに言った。
『人の命は地球よりも重いんだってこと・・・』
それは、京介の怪我をめぐってナオキと三津田が大ゲンカした時、ナオキが思わず発した言葉だった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
どこかで見たような内容である。そう、セブンの「超兵器R1号」だ。ナオキのセリフは、ダンのそれとまったく同じだ。地球人の事を真剣に考えてくれる星というのは、エメラルド星人のことを指しているのだろう。人間に善人と悪人がいるように、宇宙人にもきっと善と悪の2種類がいるはずだ。
野村せつ子隊員役の加瀬麗子さんの魅力に、ハマッてしまいました。
スポンサーリンク
コメント 0