スーパーロボット レッドバロン(11)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]
野を越え 山越え 地の果てまでも
悪を追跡 さぁ出動だ!
ジェット噴射 アイアンホーク
フルスピードで ブッ飛ばせ!
地球を守れ! エス・エス・アイ♬
◎第19話『美しき悪魔の操縦士』を取り上げます。
脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博
◆鉄面党のデビラー総統は、土田博士の開発したロボット・マグマウルフを改造完成させ、土田博士の一人娘・ユカをそのパイロットに仕立て上げていた。土田博士が、万国ロボット博覧会に出品するために造っていたマグマウルフ。だが、日本代表に選ばれたのは「飛龍」であった。
土田博士は、その後人々にバカにされ、悲しみのあまり自殺してしまったことをユカは告白する。ユカは父の残したマグマウルフを使って、亡き父を馬鹿にした者達に復讐することだけを考え、鉄面党女性幹部としてマグマウルフのパイロットになった。
真鶴海岸で人間蒸発事件が頻繁に起こっていた。大郷自動車工場に集まっていたSSIメンバーは、堀大作の弟・大助が友人2人と真鶴海岸で見たという怪獣の話を、今聴かされたばかりだった。
熊野警部から、事件は真鶴海岸で多く起こっていることを聞かされて、大助の話を馬鹿にして相手にしなかった兄の大作と紅健は、態度を急変させる。
大郷キャップから早速調査するように指令が出ると、健と哲也、マリの3人は真鶴海岸で張り込みを開始した。すると、海から何か巨大なモノが顔を出して、こちらへどんどん向かってくる。マリはカメラで盛んにシャッターを切る。
3人は迫り来る巨大なモノを岩陰に隠れてやり過ごそうとして、その巨大なモノがロボットであることを知る。健はレッドバロンを呼んで戦おうとするが、岩陰に隠れていたメカロボ(戦闘員)に狙撃され、左腕に全治一か月の重傷を負ってしまう。
海の見える療養所で静養中の健を、鉄面党が襲撃して来た。SSIメンバーと熊野警部が外へ出てメカロボと格闘している隙に、部屋に入ってきた女性看護師が、ベッドで寝ている健に消音銃で2発、3発と銃弾を撃ち込む。
だがベッドの中は空っぽで、左手を包帯で吊った紅健は、カーテン越しの隣部屋に隠れていた。
『注射の代わりに、鉄砲玉か!』
暗殺に失敗した看護師姿の女は健に銃を向けるが、間一髪、熊野警部がお土産にくれたヨーヨーで銃を弾き飛ばして、健は難を逃れる。逃げる看護師の女を海岸で追い詰め、マスクを取ったその顔は見覚えがあった。
『君は、5年前に行方不明になった土田博士の・・・』
『私は土田ユカ。父は死んだわ。人間を呪って。だから私が父に代わって、人間に復讐するの!』
健はユカのいうことに、反発した。
『違う!土田博士はそんな人じゃない!』
だがユカは、リモコンでマグマウルフを海中から呼び寄せると、父の仇を取るためにだけロボットを操る女性になっていた。
『ユカさん。そんなことをすれば、博士の死を無駄にするだけだ!』
『騙されないわ、殺してやる!』
鉄面党のデビラーに洗脳されている今のユカに、何を言っても聞き入れてはくれない。マグマウルフに乗り込んだユカは、白い看護服から真っ赤な戦闘服に着替え、黒いゴーグルをかけて銀色のヘルメットをかぶると、あごヒモをキュッとしめた。
『レッドバロンに負けるようなマグマウルフではないわ!』
健はなんとかユカを説得して戦闘を止めさせようとするが、
『マグマウルフがどんなに強いか、見せてあげる!』
健の説得に応じないユカは、レッドバロンに攻撃を仕掛けてきた。
『ウルフチェーン!』
マグマウルフが、チェーンが付いた右手親指を飛ばして、レッドバロンの首に巻き付けた。そのまま引っ張りこむと、バロンは地上に倒れて引きずられていく。左腕が負傷して使えない健は、レッドバロンを上手く操縦できない。
レッドバロンの首をチェーンにつないだまま、マグマウルフは時計方向に高速で回転し始めた。健は、高速回転による強烈な遠心力を身体に受けて失神してしまう。それと同時に、このマグマウルフの回転行動がこの付近一帯に地震を起こして、地割れがあちらこちらに発生していた。
ユカはチェーンを切り離したため、レッドバロンの体は地面に叩きつけられ、そのショックで気がつく健。ユカは勝ち誇ったように、健に話しかける。
『マグマウルフの力が、地下のマグマに作用して地震を起こし、町や村を地の底へ飲み込むのよ。これが私の復讐よ!』
SSIメンバーと熊野警部は、この付近一帯の住民の避難行動に力を注いだ。健は怪我した左腕をファイトレバーに乗せ、痛みをこらえて力が入らない左腕で無理やりレバーを引く。だが、バロンパンチもバロンキックも、バロンミサイルさえも受け付けないマグマウルフは、強敵だ。
地上でこの戦いを見ているSSIや警部や子供達の声援が、ユカの耳にも聞こえている。
『レッドバロン頑張れ!悪いロボットをやっつけろ!』
ユカは、子供達の声援に負けた。健の説得に、復讐が間違っていることに気付いて、改心しようと決める。だが、デビラーは裏切りを許さない。操縦席に仕掛けられた銃が、ユカに発砲した。もはやマグマウルフはユカの手を離れ、デビラーによって自動操縦に切り替えられてしまう。
健は、レッドバロンでマグマウルフが動かない様に押さえつけておき、ユカを脱出させる。地上に降りたユカを確認した健は、怒りのエレクトリッガーでマグマウルフを木っ端みじんに破壊した。
だが、地上に降りたユカは虫の息で、健に一言、「父の汚名を晴らして」と言い残して息絶える。ユカの前で、鉄面党打倒を誓う健。 (おわり)
★★★★★★★★★★★★
このようなストーリーでは、鉄面党の悪さが際立つね。最後のシーンで、健は息絶えたユカを「お姫様抱っこ」をして歩いていくのだが、ちょっぴり重そうだった(笑)
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悪を追跡 さぁ出動だ!
ジェット噴射 アイアンホーク
フルスピードで ブッ飛ばせ!
地球を守れ! エス・エス・アイ♬
◎第19話『美しき悪魔の操縦士』を取り上げます。
脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博
◆鉄面党のデビラー総統は、土田博士の開発したロボット・マグマウルフを改造完成させ、土田博士の一人娘・ユカをそのパイロットに仕立て上げていた。土田博士が、万国ロボット博覧会に出品するために造っていたマグマウルフ。だが、日本代表に選ばれたのは「飛龍」であった。
土田博士は、その後人々にバカにされ、悲しみのあまり自殺してしまったことをユカは告白する。ユカは父の残したマグマウルフを使って、亡き父を馬鹿にした者達に復讐することだけを考え、鉄面党女性幹部としてマグマウルフのパイロットになった。
真鶴海岸で人間蒸発事件が頻繁に起こっていた。大郷自動車工場に集まっていたSSIメンバーは、堀大作の弟・大助が友人2人と真鶴海岸で見たという怪獣の話を、今聴かされたばかりだった。
熊野警部から、事件は真鶴海岸で多く起こっていることを聞かされて、大助の話を馬鹿にして相手にしなかった兄の大作と紅健は、態度を急変させる。
大郷キャップから早速調査するように指令が出ると、健と哲也、マリの3人は真鶴海岸で張り込みを開始した。すると、海から何か巨大なモノが顔を出して、こちらへどんどん向かってくる。マリはカメラで盛んにシャッターを切る。
3人は迫り来る巨大なモノを岩陰に隠れてやり過ごそうとして、その巨大なモノがロボットであることを知る。健はレッドバロンを呼んで戦おうとするが、岩陰に隠れていたメカロボ(戦闘員)に狙撃され、左腕に全治一か月の重傷を負ってしまう。
海の見える療養所で静養中の健を、鉄面党が襲撃して来た。SSIメンバーと熊野警部が外へ出てメカロボと格闘している隙に、部屋に入ってきた女性看護師が、ベッドで寝ている健に消音銃で2発、3発と銃弾を撃ち込む。
だがベッドの中は空っぽで、左手を包帯で吊った紅健は、カーテン越しの隣部屋に隠れていた。
『注射の代わりに、鉄砲玉か!』
暗殺に失敗した看護師姿の女は健に銃を向けるが、間一髪、熊野警部がお土産にくれたヨーヨーで銃を弾き飛ばして、健は難を逃れる。逃げる看護師の女を海岸で追い詰め、マスクを取ったその顔は見覚えがあった。
『君は、5年前に行方不明になった土田博士の・・・』
『私は土田ユカ。父は死んだわ。人間を呪って。だから私が父に代わって、人間に復讐するの!』
健はユカのいうことに、反発した。
『違う!土田博士はそんな人じゃない!』
だがユカは、リモコンでマグマウルフを海中から呼び寄せると、父の仇を取るためにだけロボットを操る女性になっていた。
『ユカさん。そんなことをすれば、博士の死を無駄にするだけだ!』
『騙されないわ、殺してやる!』
鉄面党のデビラーに洗脳されている今のユカに、何を言っても聞き入れてはくれない。マグマウルフに乗り込んだユカは、白い看護服から真っ赤な戦闘服に着替え、黒いゴーグルをかけて銀色のヘルメットをかぶると、あごヒモをキュッとしめた。
『レッドバロンに負けるようなマグマウルフではないわ!』
健はなんとかユカを説得して戦闘を止めさせようとするが、
『マグマウルフがどんなに強いか、見せてあげる!』
健の説得に応じないユカは、レッドバロンに攻撃を仕掛けてきた。
『ウルフチェーン!』
マグマウルフが、チェーンが付いた右手親指を飛ばして、レッドバロンの首に巻き付けた。そのまま引っ張りこむと、バロンは地上に倒れて引きずられていく。左腕が負傷して使えない健は、レッドバロンを上手く操縦できない。
レッドバロンの首をチェーンにつないだまま、マグマウルフは時計方向に高速で回転し始めた。健は、高速回転による強烈な遠心力を身体に受けて失神してしまう。それと同時に、このマグマウルフの回転行動がこの付近一帯に地震を起こして、地割れがあちらこちらに発生していた。
ユカはチェーンを切り離したため、レッドバロンの体は地面に叩きつけられ、そのショックで気がつく健。ユカは勝ち誇ったように、健に話しかける。
『マグマウルフの力が、地下のマグマに作用して地震を起こし、町や村を地の底へ飲み込むのよ。これが私の復讐よ!』
SSIメンバーと熊野警部は、この付近一帯の住民の避難行動に力を注いだ。健は怪我した左腕をファイトレバーに乗せ、痛みをこらえて力が入らない左腕で無理やりレバーを引く。だが、バロンパンチもバロンキックも、バロンミサイルさえも受け付けないマグマウルフは、強敵だ。
地上でこの戦いを見ているSSIや警部や子供達の声援が、ユカの耳にも聞こえている。
『レッドバロン頑張れ!悪いロボットをやっつけろ!』
ユカは、子供達の声援に負けた。健の説得に、復讐が間違っていることに気付いて、改心しようと決める。だが、デビラーは裏切りを許さない。操縦席に仕掛けられた銃が、ユカに発砲した。もはやマグマウルフはユカの手を離れ、デビラーによって自動操縦に切り替えられてしまう。
健は、レッドバロンでマグマウルフが動かない様に押さえつけておき、ユカを脱出させる。地上に降りたユカを確認した健は、怒りのエレクトリッガーでマグマウルフを木っ端みじんに破壊した。
だが、地上に降りたユカは虫の息で、健に一言、「父の汚名を晴らして」と言い残して息絶える。ユカの前で、鉄面党打倒を誓う健。 (おわり)
★★★★★★★★★★★★
このようなストーリーでは、鉄面党の悪さが際立つね。最後のシーンで、健は息絶えたユカを「お姫様抱っこ」をして歩いていくのだが、ちょっぴり重そうだった(笑)
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