戦え!ぼくらのミラーマン(6) [ミラーマン・ドラマ1]
第13話《笛を吹く魔女》
監修;円谷 一
脚本;山浦弘靖
特殊技術;高野宏一
監督;黒田義之
◆国際地球防衛会議が開かれる日の前々夜、車に乗っていた京太郎の前を、赤いマントをまとった笛を吹く女が立ちふさがった。笛を吹く謎の女は、UFOが差し向けたインベーダーだった。御手洗博士の娘の朝子の後輩・松本絢子に成りすまし、朝子が指揮する鼓笛隊に入隊していた。
国際地球防衛会議は、世界の頭脳が一同に会して、インベーダーの地球侵略の対策を練るための会議であった。その会議のセレモニーに、朝子の率いる鼓笛隊が出演することになっていた。鼓笛隊の取材をしていた京太郎は、昨夜見た謎の女に似た人物が鼓笛隊の中にいることに気付いた。
京太郎は朝子に、その人物が確かに後輩に間違いないかを尋ねた。それでも納得のいかない京太郎は、後輩の松本絢子について調査してほしいと朝子に頼むが、京太郎のことが気になる朝子は、逆に嫉妬してそれを断る。
京太郎が見た謎の女のことを話して、絢子がその女に似ていることを告げると、朝子は協力を申し出た。だがインベーダーの絢子は朝子を自宅に呼び寄せて、催眠術をかけてしまう。催眠術をかけた者達を笛の音で自由に操るインベーダーの絢子は、鼓笛隊の全隊員にすでに催眠術をかけていた。
目的は、国際会議に集まる地球の頭脳を殺害すること。セレモニーに出演した朝子の鼓笛隊が午前10時に会議場に突入して、会議室で爆弾を爆発させる計画であった。朝子の役割は、SGMから会議室の場所の図面を盗み見ることであった。会議の前夜、絢子が突然笛を吹きながら御手洗家に現れた。
寝ていた朝子が寝間着姿のまま外出しようとするところを見た京太郎は、朝子の様子がおかしいことに気付き、朝子の後をつける。すると絢子の家へ入って行くところを目撃した京太郎は、SGMへ連絡することを躊躇し、自分一人で事件を解決しようと考える。その訳は、御手洗博士にSGMへの入隊を断られたからだ。
『僕には僕の、やり方があるからな!』
笛で朝子や他の鼓笛隊員を自宅に招集し、爆弾作戦の指示をする絢子。京太郎はその場へ突入すると絢子と対峙するが、逆に笛で操られた朝子と鼓笛隊員たちに囲まれてしまう。
捕まった京太郎は、十字架の磔にされてしまう。決行の午前10時まで、あと少ししかない。京太郎は自分に言い聞かせる。
『最後の最後まで、頑張るんだ』
謎の女絢子は巨大化すると、ロボット怪獣ノアに変身した。間一髪、磔柱からの脱出に成功した京太郎は、ミラーマンへ変身する。鼓笛隊の演奏の終了まで、あと少ししかない。それが終わった時、朝子が先頭を切って会議場爆破を決行してしまう。時間が無い。焦るミラーマン。スライサーVを放つが、跳ね返されてしまう。
逆にノアは、ミラーマンのジャンプを空中でストップさせる光線を出した。身動きできないミラーマンは、ミサイル攻撃を受けて気を失う。ノアがストップ光線を解除すると、地面に叩きつけられるミラーマン。間もなく10時だ。時間が無い。最後の必殺シルバークロスがノアの胴体に炸裂すると、大爆発を起して粉々になるロボット怪獣ノア。
10時を過ぎて、朝子たちは会場へ乱入、警備員たちを振り切って目的の会議室へと近づいていた。しかしSGMは機転を利かせて、会議室を他の場所へ変更していた。SGMのメンバーに取り押さえられる朝子。朝子の耳から受信機が落ちると気を失う朝子。インベーダーの爆弾計画は失敗に終わった。
御手洗博士がSGM入隊のことで京太郎に話をしようとすると、そのことはまだ早いことが解ったと、自分の至らなさ・未熟さを自覚する京太郎だった。 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
今回の物語には、二つのストーリーがある。ひとつはインベーダーの女による、鼓笛隊員を使った国際会議襲撃計画、もう一つは鏡京太郎のSGM入隊の件である。京太郎は御手洗博士に知力・体力・行動力は合格だが、精神力が不合格だと指摘される。
己一人で苦境を乗り切る力と、チャンスにあっても独走せず仲間と一致協力すること。御手洗博士は、京太郎がこの点でSGM隊員のレベルに劣ると指摘する。博士の真意は、どこにあるのか?超人としての力を過信しているということなのか。どうも、そのようだ。
ドラマでも自分一人で行動してしまっている。朝子の後をつけてインベーダーのアジトへ行ったあの時、SGMへ連絡していれば、犯人を一網打尽にできたかもしれない。最初から謎の女の存在が解っていながら、何の手も打てない国際会議。
朝子の行動について、京太郎がもっとSGMと連絡を密にしていれば、鼓笛隊を廃するなどの手は打てたはずだ。京太郎の個人行動が会議場突入を許してしまったことは、否めない。
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監修;円谷 一
脚本;山浦弘靖
特殊技術;高野宏一
監督;黒田義之
◆国際地球防衛会議が開かれる日の前々夜、車に乗っていた京太郎の前を、赤いマントをまとった笛を吹く女が立ちふさがった。笛を吹く謎の女は、UFOが差し向けたインベーダーだった。御手洗博士の娘の朝子の後輩・松本絢子に成りすまし、朝子が指揮する鼓笛隊に入隊していた。
国際地球防衛会議は、世界の頭脳が一同に会して、インベーダーの地球侵略の対策を練るための会議であった。その会議のセレモニーに、朝子の率いる鼓笛隊が出演することになっていた。鼓笛隊の取材をしていた京太郎は、昨夜見た謎の女に似た人物が鼓笛隊の中にいることに気付いた。
京太郎は朝子に、その人物が確かに後輩に間違いないかを尋ねた。それでも納得のいかない京太郎は、後輩の松本絢子について調査してほしいと朝子に頼むが、京太郎のことが気になる朝子は、逆に嫉妬してそれを断る。
京太郎が見た謎の女のことを話して、絢子がその女に似ていることを告げると、朝子は協力を申し出た。だがインベーダーの絢子は朝子を自宅に呼び寄せて、催眠術をかけてしまう。催眠術をかけた者達を笛の音で自由に操るインベーダーの絢子は、鼓笛隊の全隊員にすでに催眠術をかけていた。
目的は、国際会議に集まる地球の頭脳を殺害すること。セレモニーに出演した朝子の鼓笛隊が午前10時に会議場に突入して、会議室で爆弾を爆発させる計画であった。朝子の役割は、SGMから会議室の場所の図面を盗み見ることであった。会議の前夜、絢子が突然笛を吹きながら御手洗家に現れた。
寝ていた朝子が寝間着姿のまま外出しようとするところを見た京太郎は、朝子の様子がおかしいことに気付き、朝子の後をつける。すると絢子の家へ入って行くところを目撃した京太郎は、SGMへ連絡することを躊躇し、自分一人で事件を解決しようと考える。その訳は、御手洗博士にSGMへの入隊を断られたからだ。
『僕には僕の、やり方があるからな!』
笛で朝子や他の鼓笛隊員を自宅に招集し、爆弾作戦の指示をする絢子。京太郎はその場へ突入すると絢子と対峙するが、逆に笛で操られた朝子と鼓笛隊員たちに囲まれてしまう。
捕まった京太郎は、十字架の磔にされてしまう。決行の午前10時まで、あと少ししかない。京太郎は自分に言い聞かせる。
『最後の最後まで、頑張るんだ』
謎の女絢子は巨大化すると、ロボット怪獣ノアに変身した。間一髪、磔柱からの脱出に成功した京太郎は、ミラーマンへ変身する。鼓笛隊の演奏の終了まで、あと少ししかない。それが終わった時、朝子が先頭を切って会議場爆破を決行してしまう。時間が無い。焦るミラーマン。スライサーVを放つが、跳ね返されてしまう。
逆にノアは、ミラーマンのジャンプを空中でストップさせる光線を出した。身動きできないミラーマンは、ミサイル攻撃を受けて気を失う。ノアがストップ光線を解除すると、地面に叩きつけられるミラーマン。間もなく10時だ。時間が無い。最後の必殺シルバークロスがノアの胴体に炸裂すると、大爆発を起して粉々になるロボット怪獣ノア。
10時を過ぎて、朝子たちは会場へ乱入、警備員たちを振り切って目的の会議室へと近づいていた。しかしSGMは機転を利かせて、会議室を他の場所へ変更していた。SGMのメンバーに取り押さえられる朝子。朝子の耳から受信機が落ちると気を失う朝子。インベーダーの爆弾計画は失敗に終わった。
御手洗博士がSGM入隊のことで京太郎に話をしようとすると、そのことはまだ早いことが解ったと、自分の至らなさ・未熟さを自覚する京太郎だった。 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
今回の物語には、二つのストーリーがある。ひとつはインベーダーの女による、鼓笛隊員を使った国際会議襲撃計画、もう一つは鏡京太郎のSGM入隊の件である。京太郎は御手洗博士に知力・体力・行動力は合格だが、精神力が不合格だと指摘される。
己一人で苦境を乗り切る力と、チャンスにあっても独走せず仲間と一致協力すること。御手洗博士は、京太郎がこの点でSGM隊員のレベルに劣ると指摘する。博士の真意は、どこにあるのか?超人としての力を過信しているということなのか。どうも、そのようだ。
ドラマでも自分一人で行動してしまっている。朝子の後をつけてインベーダーのアジトへ行ったあの時、SGMへ連絡していれば、犯人を一網打尽にできたかもしれない。最初から謎の女の存在が解っていながら、何の手も打てない国際会議。
朝子の行動について、京太郎がもっとSGMと連絡を密にしていれば、鼓笛隊を廃するなどの手は打てたはずだ。京太郎の個人行動が会議場突入を許してしまったことは、否めない。
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