帰ってきたウルトラマン(30) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/プルーマ&ゼラン星人の巻 [新マン座談会・2]
ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第18弾は、伊吹隊長の娘が連れて来たろうあ者の少年が、郷隊員にテレパシーで告げた「ウルトラマンが怪獣に勝った時が、ウルトラマンの最期だ」という言葉の意味は何か?新マン最後の脚本となる故・市川森一氏の力作、第31話『悪魔と天使の間に・・・』を取り上げます。
脚本;市川森一
監督;真船 禎
特殊技術;高野宏一
◆伊吹隊長の娘・美奈子は心の優しい子で、教会で知り合ったろうあ少年の風間輝夫を伴い、ある日MAT基地の見学に訪れた。案内役の郷隊員は、見学途中で輝夫少年から「自分は地球侵略目的でやってきたゼラン星人であり、囮怪獣プルーマに勝った時がウルトラマンの最期だ」とテレパシーで語り掛けられる。
激高した郷は少年を殺そうと羽交い絞めにするが、その大人気ない行動を隊長にたしなめられる。郷は少年の言った言葉を隊長に話すが信じてもらえない。やがて怪獣は少年の入院した病院近くに出現する。
郷は自分が聞いたことを伊吹隊長にすべて話し、もしウルトラマンがピンチになったら、あの少年を捕まえるようにと告げた。覚悟を決めてウルトラマンに変身した郷は、ウルトラブレスレットで怪獣プルーマを倒すが、ブレスレットが何者かにコントロールされて、ウルトラマンを襲い始めた・・・。
★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「ご存じですか、11月の傑作群って。特さ圧マニアの間では、本放送で11月放送の回がそう言われているんですよ。つまりこのプルーマ、キングマイマイ、ムルチ、レオゴンの回ですね。中でもこの回を観た女子高生が、感激したという投書を朝日新聞に送っています」
《ウルトラマンの技の応酬》
聞き手;
「こうやって観ると、結構同じ技を複合して使ってますね」
きくち氏;
「ネタがなくなってきたのかな?」
聞き手;
「大体このあたりで、出尽くしたんですかね」
きくち氏;
「でも、初代ウルトラマンやセブンよりは技の数は多かった」
聞き手;
「ええ、多いですよね。この後が面白い。ブレスレットがウルトラマンを襲う。これは合成が後で入るけれども、一人で芝居を演っているんですよね?」
きくち氏;
「そう、この方向から来るって、指示されてね」
聞き手;
「難しいでしょうね?」
きくち氏;
「ここでブレスレットが変形して、盾になる」
聞き手;
「いや、私は楽ですよ。たいへんなのは、光学撮影の中野稔さんです」
《伊吹隊長が少年に化けたゼラン星人を倒す。子供の姿のまま血まみれになるゼラン星人》
聞き手;
「すごい。宇宙人とはいえ、隊長が子供を殺しちゃった。ところで、「所詮人間は人間、天使にゃなれんよ」この隊長の最後のセリフが、最高ですね」
きくち氏;
「スゴイことをやってたものですね。確かに心に残る作品ですよ。他人事みたいだけど」
★★★★★★★★★★★★
プルーマのデザインは米谷佳晃氏によるもので、雪ん子のように笠を被ったようなデザインは、今までに無い秀逸なものである。米谷氏は、怪獣デザイン募集企画に多数の作品を応募したことで円谷プロから注目され、『帰ってきたウルトラマン』の第3クール前後から、本格的に怪獣デザインを手掛けた。
グロンケン、バリケーン、ヤドカリンなども彼の手による作品。プルーマを操るゼラン星人は、キングジョーを操るペダン星人同様一瞬しか登場せず詳しくは解らないが、狡猾で悪役ヅラしているように思う。
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脚本;市川森一
監督;真船 禎
特殊技術;高野宏一
◆伊吹隊長の娘・美奈子は心の優しい子で、教会で知り合ったろうあ少年の風間輝夫を伴い、ある日MAT基地の見学に訪れた。案内役の郷隊員は、見学途中で輝夫少年から「自分は地球侵略目的でやってきたゼラン星人であり、囮怪獣プルーマに勝った時がウルトラマンの最期だ」とテレパシーで語り掛けられる。
激高した郷は少年を殺そうと羽交い絞めにするが、その大人気ない行動を隊長にたしなめられる。郷は少年の言った言葉を隊長に話すが信じてもらえない。やがて怪獣は少年の入院した病院近くに出現する。
郷は自分が聞いたことを伊吹隊長にすべて話し、もしウルトラマンがピンチになったら、あの少年を捕まえるようにと告げた。覚悟を決めてウルトラマンに変身した郷は、ウルトラブレスレットで怪獣プルーマを倒すが、ブレスレットが何者かにコントロールされて、ウルトラマンを襲い始めた・・・。
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聞き手;
「ご存じですか、11月の傑作群って。特さ圧マニアの間では、本放送で11月放送の回がそう言われているんですよ。つまりこのプルーマ、キングマイマイ、ムルチ、レオゴンの回ですね。中でもこの回を観た女子高生が、感激したという投書を朝日新聞に送っています」
《ウルトラマンの技の応酬》
聞き手;
「こうやって観ると、結構同じ技を複合して使ってますね」
きくち氏;
「ネタがなくなってきたのかな?」
聞き手;
「大体このあたりで、出尽くしたんですかね」
きくち氏;
「でも、初代ウルトラマンやセブンよりは技の数は多かった」
聞き手;
「ええ、多いですよね。この後が面白い。ブレスレットがウルトラマンを襲う。これは合成が後で入るけれども、一人で芝居を演っているんですよね?」
きくち氏;
「そう、この方向から来るって、指示されてね」
聞き手;
「難しいでしょうね?」
きくち氏;
「ここでブレスレットが変形して、盾になる」
聞き手;
「いや、私は楽ですよ。たいへんなのは、光学撮影の中野稔さんです」
《伊吹隊長が少年に化けたゼラン星人を倒す。子供の姿のまま血まみれになるゼラン星人》
聞き手;
「すごい。宇宙人とはいえ、隊長が子供を殺しちゃった。ところで、「所詮人間は人間、天使にゃなれんよ」この隊長の最後のセリフが、最高ですね」
きくち氏;
「スゴイことをやってたものですね。確かに心に残る作品ですよ。他人事みたいだけど」
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プルーマのデザインは米谷佳晃氏によるもので、雪ん子のように笠を被ったようなデザインは、今までに無い秀逸なものである。米谷氏は、怪獣デザイン募集企画に多数の作品を応募したことで円谷プロから注目され、『帰ってきたウルトラマン』の第3クール前後から、本格的に怪獣デザインを手掛けた。
グロンケン、バリケーン、ヤドカリンなども彼の手による作品。プルーマを操るゼラン星人は、キングジョーを操るペダン星人同様一瞬しか登場せず詳しくは解らないが、狡猾で悪役ヅラしているように思う。
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タグ:きくち英一 帰ってきたウルトラマン
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